どうした現象なのか、年々、蟹が好きになっていくのです。
道産子なので、断然毛ガニ派なのですが、毎年冬が近づくと、北陸・カニ! とあちこちからささやかれて、やっぱり一生のうち一度でいいから北陸で蟹を食べなくてはいけないのではと頭を悩ませつつも、毎年春を迎えてしまうということを繰り返してきました。
でもこの冬は、一歩前進、デパートで「えーい」と香箱蟹を買ってみました。わーん、これが噂の香箱蟹、毛ガニとは違った甘さと香りがあります。卵のぷちぷちもたまりません! 香箱蟹のおでんを毎年食べに行くと言っていたお友達もいましたが、納得です。
香箱蟹の時期は終わってしまいましたが、とにかく行くことにしました。
北陸には行ったことがなく(意外、と何人ものお友達に言われた 笑)、北陸新幹線にも乗ってみたいし、全国旅行支援も適用だしね!
初・金沢富山についてまとめました。
食べる
金沢おでん、蟹、寒鰤が今回の3大目標でした。
白えびやほたるいかは時期が違うようなのでまた今度ということで。
金沢おでん
到着してすぐに近江町市場でおでんを食べようと計画していたのに、旅行支援のクーポンチャージに思いのほか手間取ってしまい(後述します)、ばっちりランチタイムにぶつかってしまいました。どこに行っても並んでいて人も多く、食いはぐれるかと思いましたがなんとか着席です。
新近江町商店
近江町いちば館の2階、新しいお店だそうで、穴場かもしれません。
おでんは8種盛り合わせを頼みましたが、写真撮り忘れました。くるま麩・卵・ピンクの練り物・こんにゃく・ちくわ(短め)・がんも・大根 これで7種、あと何だったかな・・
くるま麩も期待通り、外側がピンクのなるとのような練り物も金沢ならではなのかなと思いました。
そしてこちらはのどぐろのお刺身です。濃厚な脂が最高じゃないですか・・・くぅぅ。
蟹
いよいよ蟹です。
ずわい蟹というのは、場所によって名前が変わるんだそうですね。(蟹好きのわりにぜんぜんわかっていませんでした)今回は金沢なので、加能蟹、青いタグがしっかりついていました。
割烹むら井
か、かに! 蟹をお願いします! と前のめりで予約をしてあり、お店のご提案どおりおまかせといった感じで注文しました。日本酒もおまかせ。
前菜の小鉢、蟹のお吸い物、刺身、天ぷら、ゆで蟹、焼き蟹、蟹雑炊でした。
刺身・・・これ一番食べてみたかったのです。甘くてプリプリ、ああ、蟹さんありがとう!
全部刺身でもよかったくらいです。
上を向いて「あーん」というのもやってみました。笑
私たちは蟹づくしでしたが、手書きの一品料理もおいしそうなものばかりでした。
蟹がすばらしいのに気さくな居酒屋のようなお店で、また訪れたいと思いました。
寒鰤
富山では「鰤しゃぶの元祖」というお店に行きました。
テーブルに着くと日本酒の一升瓶とグラスが置かれており、おすすめの日本酒なのかしらと思っていたら、なんとなんと、一升まるごと鰤しゃぶに使うというのです。
お鍋に注ぐ前に、美味しいお酒ですから一口どうぞとそのまま飲ませてくれました。
「風の盆 山廃」(福鶴酒造)
女将さんが全部お世話をしてくれるのですが、写真や動画のシャッターチャンスをご親切に教えてくれたりも。笑
肝心の鰤しゃぶの写真はありませんが、しゃぶしゃぶとは思えないほど肉厚で、本当に量がたくさんあり、一生分食べつくしました。鰤さんありがとう!
割烹 扇
いわな
富山・五箇山合掌造り集落でちょうどお昼時になったので、道の駅のお食事処に行きました。
いわなのお刺身が名物だとか。泥臭くなく、おいしかったです。
五箇山旬菜工房 いわな
白えび
富山・氷見番屋街で入ったお食事処では白えびの天ぷらがあったので迷わず注文しました。いくらでも食べちゃいますねー
ナガラモ
同じく富山・氷見でナガラモ(アカモク)丼も気になるので頼みました。ヌルヌルした海藻です。うーん、こういうの大好き!帰ってから調べると、ちょうど旬の時期だったようです。ラッキー。
番屋亭
見る
金沢二十一世紀美術館
行ってみたいとずっと思っていたところです。公園と公共施設と美術館が一緒になったような不思議な空間で、迷路のようになっています。意外に広くていっぱい歩きました。
兼六園
有名な庭園ですが、なにしろ初めての金沢なのでここも初めて。ちょうど夜間ライトアップをしていました。
五箇山合掌造り
地図を見ていると意外に近いので思い切って行ってきました。教科書で見た合掌造り集落、しかも雪の時期にはなかなか来られないと思って。
JRで金沢〜高岡、高岡からは「世界遺産バス」という五箇山〜白川郷を巡るバス路線がありました。時刻表とにらめっこし、相倉、菅沼の2つの地区を回りました。
高岡駅前は雪などなかったのに、五箇山地区に入るとどんどん雪深くなっていき、雪もどんどん降り出してびっくりです。運転手さんが、日本有数の豪雪地帯ですから! と言っていたのにも大きくうなづけます。
この運転手さんがとても熱心な方で、運転しながらバスガイドをしてくれるのです。加賀百万石のうち20万石は南砺市のあたりだったとか、福光では松井選手のバットを作っていたとか、地元のお祭りの案内など、聞きどころ満載で楽しい道中でした。
富山県立美術館
こちらも行ってみたかったところです。大きな熊のオブジェと椅子のコレクションが圧巻でした。
美術館の窓から見える富岩運河環水公園は、よく整えられた美しいところでした。市民の憩いの場なのでしょうね。そしてさらに向こうには、どーんと立山連峰がそびえていました。
氷見までのドライブ
富山市内から氷見までドライブをしました。万葉鉄道の踏切でちょうど電車に出くわしたり、景勝地の雨晴海岸を走ったり、雪が降ったり晴れ間が出たりと、短いながらも楽しい道中でした。
運転していたので写真が撮れませんでしたが、思い出は心の中に。
全国旅行支援
今回は石川県1泊、富山県1泊でしたので、それぞれの県からクーポンをもらいました。
特徴をまとめました。
名称 | 単位 | 利用手段 | チャージ方法 | 合算 | |
石川県 | いしかわ旅行割 | 円 | ブラウザ | クーポンにある番号を入力 | チャージしたブラウザのURLをコピペ |
富山県 | 富山おみやげ割 | ポイント(1ポイント1円) | アプリ | アプリでクーポンにあるQRコードを読み込む | QRコードを読み込む |
支払は、どちらもお店でQRコードを読み取り、自分で金額を入れて、お店の方に見せて支払いをタップする方式。PayPayと同じやり方で簡単でした。
家族で行った場合は、クーポン金額を合算したほうが絶対便利ですよね。当然、その機能もあるので利用しようとしましたところ・・・
いしかわ旅行割に手こずる
1人1人に渡される紙のクーポンにQRコードがあり、それを読むとブラウザに飛びます。
紙に記載のコードを入力。英数字がごちゃまぜなので、入力が意外に面倒。
これでチャージは完了。ここまでは簡単なのですが、
合算には、別のブラウザにチャージしたURLをコピーし、合算したいブラウザの所定の画面にペーストせよとあります。
私のブラウザに合算するとします。
まず夫と私それぞれの端末ブラウザにチャージ。
夫のURLをコピー、それを私に送る、私のブラウザの所定の画面にペースト。
一見面倒でもなさそうですが、まず最初にすでにチャージ済と出たのです。そんなはずはないと何度もやり直したりしているうちに、全部消えて0円になり、使ってもいないのに馬鹿なと1からやり直したり。(英数ごちゃまぜのコード再入力ーーー)
夫から送ってもらわずに、自分のブラウザを複数開いて、ということもできたのかどうか。いまとなってはもうわかりませんが、そんなこんなで、不覚にも15分くらいかかってしまったのではないでしょうか・・・
その後も、ブラウザを閉じると読み取りからやり直しとあります。何かの拍子にブラウザが落ちないよう、祈りながら動きました。笑
富山おみやげ割はアプリで簡単
一方富山県は、ブラウザで使用するのではなく、専用のアプリ「とやマネー」をダウンロードし、そこにそれぞれのクーポンにあるQRコードを読み込ませるだけで合算ができました。
「とやマネー」には家計簿機能があり、収支の記録がつけられます。シンプルですが、おみやげポイントでしか使えないのがもったいないくらいです。
全国旅行支援いろいろ
このためだけに専用のアプリを入れるのに抵抗があるかないか、ブラウザのほうが手軽と思うかどうか、使用者の好みもありますし、各都道府県の思惑とか利権とか、いろいろあるのだろうなぁと思いました。私はだんぜんアプリのほうが便利と思いました。東京都の「ただいま東京」もアプリですね。
あとは、宿泊先でチェックイン時に接種証明と身分証明書を提示し、クーポンを受け取るのですが、フロントの方の手間を考えると本当にご苦労がしのばれるなぁと思いました。金沢のホテルでは、国立大学の受験直前ということもあってか、長蛇の列となっていました。富山のホテルでは、接種証明書を持ち合わせておらず、あとで送っちゃダメなの? とちょっとごねてる方も。そういう想定もされているのか、フロントの方は冷静に対応されていて、頭が下がりました。
キャッシュレス決済いろいろ
夫が前に金沢に行ったとき、クレジットカードすら使えるところが少なく、とにかく現金払いだったと言うのですが、いまどきまさかと思っていました。ところが、それはあまり変わっていなくて、同じ日本なのになとちょっとしたカルチャーショックでした。現金かPayPayのみというところも多く、それはそれでソフトバンク商法だなぁとも思うのですが。
お店ではなんとかなりますが、路線バスがなかなか厳しかったです。金沢市内の北鉄(ほくてつ)金沢バス(北陸鉄道)、富山市内の路線バス・路面電車(富山地方鉄道)共に、交通系ICカードはオリジナルのみ、SuicaもPASMOも使えないのでした。久々の運賃現金払い、久々の緊張感がありました。笑 金沢市内では1日券推しだったのもうなづけます。3回乗ったら元が取れるので、買えばよかったです。
金沢市内1日フリー乗車券 600円
金沢 ICa(アイカ)
富山地鉄 ecomyca(えこまいか)
以上、金沢富山のご報告でした。
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