先月の金沢・富山旅行が思った以上に良かったのです。北陸3県残すは福井では? と、福井に行ってみることにしました。調べるとちょうど「水がに」の時期とのこと。脱皮したてのずわいがにで、お値打ちなのだそうです。蟹ラバーとしては、これは行かねば! ほかは、福井と言えば水ようかんとおろしそばと永平寺と東尋坊かな? 初めての福井、予備知識ほとんどなしで上陸です。
今回は2泊3日、羽田ー小松往復が飛行機、現地では3日間レンタカーを借りました。
結論から! 福井素晴らしいです おすすめします
北陸3県制覇と、軽い気持ちで行ったのに、ものすごく良かったんです! なにが良かったのか。気が付いたことをまとめました。
人懐っこい
飲食店やお店の人が、とても親切。もちろんどこでも観光客には親切にしてくれますが、あしらいが上手すぎとか、逆にそっけなすぎとか、忙しすぎてピリピリといった土地も多いように思います。でもそういう手練れな感じではなく、とにかく感じがいいんです。そしてお話好きなのかな? どのお店の方も、丁寧にいろいろな話を聞かせてくれるので、感激しました。自然体の人懐っこさに和みました。
美味しいものがたくさん
魚はもうどこで食べてもうまい、とお店の方が言っていましたが、街を歩いていると、ステーキ屋さんが妙に多いのです。普段家では魚を食べることが多いので、外食のときはお肉ってなるからかも。お蕎麦もお米も。コシヒカリは福井が発祥なんだそうですね。
社長が多い 飲み屋が多い
福井県は日本一「社長」が多いんですって。諸説あるようで、個性的で独立志向が強い、一国一城気質の人が多いから、家族経営の会社が多いから、などなど。後者ですよね、きっと。そして、人口のわりに、スナックが多いそうです。人懐っこくて個性的なお客様は夜な夜なスナックに集う。なんとなく想像できるようで楽しくなってきます。
街がコンパクト 人口密度が低い
ちょっと車を走らせると行きたいところにすぐ着くのが素敵です。人も車も少なめで、あくせくしない雰囲気がいいです。
福井市中心部。車も人も少なくて景色も広々な夕方でした。
福井の人は福井が好き~住みよさランキング2位
旅行中「福井いいところですよ」という地元の方の声を何度も聞きました。しかも「本当は教えたくないんだけど」と付け足す方も。住んでいる人が秘密にしたいと言うほどいいところって、福井どれほど幸せなのでしょうか! 素敵です。来年には北陸新幹線が敦賀まで延びるそうです。こんな福井はいまだけかもしれません。
旅行支援《福井》
石川県で手こずった旅行割の合算からご報告です。笑
福井県もアプリを入れるタイプ、アプリからカードのQRコードを次々読み取るだけで、合算が終了です。素晴らしい。こうでなくっちゃね。
食べる
越前おろしそば
福井といえばおろしそばなんだそうですね。だいこんおろし、ねぎ、かつおぶしをのせた、冷たいぶっかけそばです。初日のお昼に食べて、すっかり気に入って、3日ともお昼はおろしそばにしました。
けんぞうそば
福井市内の有名店だそうですね。小松空港から直行しました。ちょうどお昼の少し前でしたが、すでに10人ほどの人が待っていてびっくりしました。予約をしている人はすぐに案内されているようでした。30分くらい待って入店しました。
朝倉の里 利休庵
朝倉家遺跡からほど近いお店です。大きな古民家で、広々とした座敷からは広々としたお庭が見えて、雰囲気抜群でした。とても冷える日でしたが、一人一台石油ファンヒーターをつけてくれました。
そば処 日の出屋
あわら市のお店です。
居酒屋とバー
福井割烹 望月
待望の水かにをいただきました。ご主人に身のほぐし方を習ったのにちっともうまくいきませんでした。くやしい!
旬味 泰平
古民家の居酒屋。魚がすばらしく美味しかったです。
バー アンクル
ホテルから近かったので入ってみるとーー素敵なお酒、気の利いたおつまみ、お店の人の距離感、素晴らしいバーでした。毎年来たいです。
老舗
福井は懐かしいようなな店構え、レトロなパッケージのお店が多く、かわいいかわいいと連呼してしまいました。
錦梅堂
福井市内、羽二重餅のお店です。小さな羽二重餅が1つ1つ紙にくるまれていて、とってもかわいいです。お店のご主人が店頭の赤い箱の説明をしてくれました。やはり人懐っこくて優しいのです。
天たつ
福井市内、塩うにのお店。塩うにとは、うにに塩を混ぜて熟成させた高級珍味です。産地やうにの種類によって味が違うとのことで、高価な塩うににもかかわらず、たくさん味見をさせてくれました。
塩うにのほか、揚げたそら豆にうにパウダーをまぶしたうに豆も絶品でした。
親玉菓舗
福井市内、レトロな看板に惹かれて入ってみました。「碌寶焼(ろっぽうやき)」が名物とのことです。
ふく家
越前市。こんなレトロなお店がいまも現役だなんて、わくわくしちゃいます。
点
福井市内の洋菓子と喫茶のお店。レトロな雰囲気の看板がたまりません。
ここでは福井の日本酒が練りこまれた生チョコレートが売られていました。細長い紙箱にチョコレートが流し込まれていて、自分ですくって食べる方式です。外箱には越前和紙がかけられていて、とても素敵。ごまのプリンは持ち帰ってホテルで食べました。
見る
永平寺
お寺は数多くあれど、こちらは本当に別格なのでした。ひとつの世界というか、宇宙なのだなと思いました。広い境内が、全部屋根付きの回廊でつながっていたのも本当に驚きました。
こちらは傘松閣(さんしょうかく)の天井です。昭和初期に日本画家144名により描かれたそう。天井にこんな素敵な絵があるなんてなんとも贅沢です。もっと近くで見たい〜
一条谷朝倉家遺跡
戦国時代にとんと弱くて・・・朝倉様のことはまったくわからないのですが、滅亡後の城下町が農村になり、それが約50年前にひょっこり発掘されただなんて、ロマンチックだなと思いました。
2022年に新しく出来た博物館と、少し離れたところに遺跡があります。歩くのはちょっと厳しいです。
一条谷朝倉家遺跡博物館
ちひろの生まれた家
googleマップを眺めていると、「ちひろの生まれた家」というのがあり、調べてみるとその名の通り、いわさきちひろさんの生まれた家なのだそうです。
蔵の辻
越前市は、江戸時代に関西から北陸への物流中継地だった関係で、蔵が多いのだそうです。街には唐突に江戸時代にタイムスリップのような一角がありました。カフェなどのお店に改装されて素敵でした。
東尋坊
有名なところですが、意外とあっさりした崖に思えたのですがーー去年の積丹半島のほうが迫力があったような。
買う
漆器
普段使っているお椀の1つが、塗りが割れてきてしまったので、いいのがあれば書いたいなと見にいきました。ぽつぽつと工房とお店があり、あれこれ見て回りました。カラフルなものもあり、いろいろな楽しみ方ができそうです。いろいろ検討した結果、越前漆器協同組合うるしの里会館で、お買い得品を書いました。地元に来ないとこのようなものは買えません。ちょっと不揃いですが、これもまた味かなと思って。
蟹
立ち寄ったスーパーマーケットに、水かにが普通に売られていてびっくり仰天です! でも旅の途中、泣く泣くあきらめ、空港に向かう寸前で書いました。くわしくはこちらに書きました。
日本酒
行きのJAL機内誌の英語版を見ているとESHIKOTOというお店が紹介されていました。調べてみると、日本酒「黒龍」の黒龍酒造が手がける日本酒と食の複合施設だそうです。永平寺からほど近いところで、車を走らせていると黒いめちゃくちゃおしゃれな建物が現れ、一目でここだとわかります。中に入ると目の前を九頭竜川がごうごうと流れるのが見えます。うわ、ここはどこ!? 天国? という感じです。ショップでは、ここでしか買えないお酒と聞き、つい買ってしまいました。併設のカフェもとても素敵で、今度入ってみたいと思いました。
おまけ
鯖江の飛び出し坊やは眼鏡をかけていました。さすが眼鏡の街です。
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