春に入団したオーケストラの演奏会に出演しました。楽器はヴィオラです。ここに来るまでのヒストリーを少々。笑
音楽と出会って遠のいて
5歳でカワイのオルガン教室に通い始め、小1からピアノを始めました。音楽は得意だけど特別なことでもなく、普通に身近にあるものとして育ちました。中2で転校した中学校に管弦楽部があり、そこでトロンボーンを始めました。高校では吹奏楽部、そのほかに地元のアマチュアオーケストラに入って、年に何度かホールで演奏していた時期もあり、かなり熱心なほうだったと思います。でも就職してからはなんとなくほかのことに目が向いて、演奏からは遠のいてしまいました。
音楽を再開して欲が出て
きっかけはドラマ「のだめカンタービレ」です。懐かしいオーケストラ曲を聴いたり音楽に向き合う若者たちを見て、懐かしさと共に、ああ私なんで音楽からこんなに遠のいちゃったんだろうと、後悔なんだか焦りなんだか、すごく突き動かされるような気持になったのです。
そんな気持ちのころ、息子は幼稚園に入園。そこでは音楽好きな人がお母様お父様が多く、幼稚園の余興で何人かで演奏をすることになりました。久しぶりにトロンボーンをケースから出したのでした。その後、その仲間と一緒に地域の小さなオーケストラ活動を始め、今に至ります。さらには、トロンボーンはおばあさんになったらつらいかも、老後も続けられそうな楽器もやってみたいと、ヴィオラを始めました。
以後細々と続けてきましたが、定期演奏会があるようなしっかりしたアマチュアオーケストラに入ることはいろいろな意味で敷居が高く、踏み出せずにいました。そのうち息子が楽器を始めて、演奏会に数多く出演するようになり、なんだかうらやましくなりました。またいつかホールで演奏したいな、交響曲も抜粋とかじゃなくて、全楽章演奏したいな、そんなことをぼんやり思うように、、、
ついにアマオケに
そんなある日家の近くでオーケストラを見つけました。
ヴィオラを始めたとき通った音楽教室で、オーケストラが発足したようなのです。運営はすべて音楽教室がやってくれるというありがたい団だということがわかりました。
そこの門を叩き、たいして弾けないにもかかわらず、優しいみなさんと一緒に当日を迎えることができました。
いよいよ本番の日
ホールの舞台設営や舞台袖、楽屋の雰囲気も懐かしさいっぱいです。再びステージの上から客席を見られるなんて、それだけで感激です。
プログラム
会場 サンパール荒川
ベートーヴェン作曲 エグモント序曲(指揮 岩下真麻先生)
ベートーヴェン作曲 交響曲第1番(指揮 岩下真麻先生)
モーツァルト作曲 交響曲第41番 ジュピター(指揮 大畑眞先生)
アンコール
ベートーヴェン作曲 ドイツ舞曲 7番と12番(指揮 大畑眞先生)
すべてトロンボーンのない曲で、ヴィオラを始めていなかったら参加することのできなかった曲ばかりです。交響曲全楽章演奏がかなって本当に嬉しかった!
指揮者の大畑先生が、モーツァルトの最後の交響曲と、ベートーヴェンの最初の交響曲を演奏しちゃったんですねー、とおっしゃっていました。おお、言われてみればそうですね。なんだかすごい。
トロンボーンとヴィオラ
金管楽器と弦楽器、ぜんぜん畑違いの楽器ですので、よくやるねぇと言われることも多いです。笑 まったく違うところと意外にも同じところがあるので、私なりに比較してみたいと思います。
パートの人数
トロンボーンは3パートあり、各パート1人で演奏します。でも弦楽器はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス各楽器それぞれ大人数で演奏します。今回の曲はとてもじゃないけど全部完璧には弾けませんでしたが、ここは弦楽器のいいところ(?)、弾けないところはこっそりはしょりました。へへ。トロンボーンではこうはいきませんからね~
座る場所
トロンボーンは通常最後列、ひなだんが設置されれば一番上に座ります。ですので、全体を眺めることができ、休みの小節も多いため、みんなの演奏する様子をたっぷりと観察することができてとても楽しいです。他のパートのフレーズもかなり覚えちゃいます。ところがご存じのとおり弦楽器は前のほう、まったく景色が違うんですね。まわりにずらりと人がいて、始めの頃はとても落ち着かなかったです。でも包まれている安心感、指揮者やコンマスが近くて、演奏に加わっている感じがとても強いと思いました。
演奏内容
トロンボーンは曲が大音量のときにバンバン鳴らすことが主、3パートで美しいハーモニーを響かせることもありますが、曲中の休みがだんぜん多いのです。100小節以上休みなんてこともざら、交響曲ともなると、2楽章と3楽章はまるごと休みという曲がほとんどです。一方弦楽器は休みの小節はほとんどなくほぼ弾きっぱなし。本当に疲れるんだなと初めてわかりました。笑
意外な共通点
それはずばり、ハ音記号です。ヴィオラはハ音記号を使ったアルト記号が使われますが、オーケストラのトロンボーン譜も時々使われるのです。1stはアルト記号、2ndはテノール記号、3rd(Bass)はヘ音記号と使い分けられていることもあります。それで私はもともとハ音記号が読めたので、ヴィオラの楽譜も難なく読むことができたのでした。
下記は、ハ音記号について検索して、説明が上手だと思った方のリンクです。
次回演奏会
第2回の演奏会がすでに決まって、楽譜も配布されました。次はもっとたくさん弾けるところが増えるよう、頑張らなくては・・・
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