2023.7 道東

旅行

週末小旅行、今回は夏休みも兼ねて道東に行きました。行ったことのないエリアを車で回りました。

概要

行き:羽田→帯広 JAL

帯広でレンタカーを借りて、女満別で返却

帰り:女満別→羽田 JAL

回ったエリアはこんな感じです。

レンタカーについて

新千歳空港で借りるレンタカー予約について、去年はぼんやりしていて、予約がぜんぜん取れなかったのです。かなり必死に探してようやく見つけました。そうだ、ここは飛行機もドル箱路線の激戦区、うかつでした。

そして、予約できたらできたで、さらに過酷な試練が。新千歳は、空港からレンタカー営業所までは結構離れているのでした。送迎付きとはいえ、10分とか乗るのはざらで、着いたら着いたで手続きに時間がかかります。車があると便利だけど、なんか面倒だなぁというのが本音です。

一方で、今回の帯広空港はレンタカー営業所まではすぐで、そんなに混んでいないので手続きもスムーズ。出発したらいきなりどーんと畑が広がって、おお北海道! という風景が見られました。地方空港いいかもしれないと思いました。もちろん目的によりますけどね!

いきなり牛さんにも会えます

1日目

中札内美術村と六花の森

北海道を代表するお菓子屋さん「六花亭」が運営するアート施設です。ずっと行ってみたいと思っていたところで、今回念願かないました。

ここは帯広空港から車で15分くらいのところなので、到着してすぐに向かいました。

中札内美術村

北海道在住や、北海道に関わりのある作家の、小さな美術館が点在しているところです。

六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村 | 施設のご案内 | 〈公式〉六花亭
北海道十勝地方のおよそ145,000平方メートルの広大な敷地内に美術館やレストランが点在する六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村。柏林に囲まれたまくら木の遊歩道を散策、美術館めぐり、食事をお楽しみいただけます。2017年春にオープンした季節の彩りが美しい「美術村庭園」。春の新緑、秋の紅葉。山もみじのトンネルを抜けた先に...

六花の森

六花亭といえば、あたたかみのある野草の絵柄の包装紙。その絵を描いた坂本直之さんの作品や、六花亭の文化事業・児童詩誌『サイロ』に関連する展示がありました。

六花の森 | 施設のご案内 | 〈公式〉六花亭
旭川〜富良野〜十勝を結ぶ北海道ガーデン街道南端のこの地に、花柄包装紙に描かれた草花でいっぱいの森をつくりたい。六花の森はそんな願いを込めて、この広大な100,000平方メートルの大地に誕生しました。エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイー十勝六花をはじめ四季折々の山野草...

六花亭のおいしいもの

中札内美術村と六花の森両方に、カフェやレストランがありました。美味しいに決まってますよねー!

タウシュベツ川橋梁

糠平湖にかかる旧国鉄士幌線の石橋です。季節によって湖に沈んだり出てきたりするそう。

筋金入りの鉄子で旅行家のお友達に「絶対おすすめ」と言われて、とても気になったので行ってきました。ツアーに参加すると橋のすぐそばまで行けるそうですが、今回は時間がなかったので、ちょっと離れた展望台から眺めることにしました。

普通の側道に路駐して、こんなけものみちを進みます。近くを野生のエゾシカが走っていました!

ズームしました

1日目の宿は十勝川温泉です。中1のころ家族で来て以来!笑 十勝川温泉のお湯が茶色くてトロトロだったことをすごく覚えていて、今回ぜひ行きたいと思っていました。

2日目

2日目は東へ東へと進みます。

道の駅おとふけ

NHKドラマ「なつぞら」のセットが移設されていました。「雪月」なつかしい!

阿寒湖

阿寒湖といえばマリモというイメージでしたが、それほどマリモ推しの雰囲気がなくて意外に思いました。もうブームは去ったのかしら?

アイヌコタン

散策したのみ。

郷土料理 奈辺久(なべきゅう)

ワカサギの天ぷらを食べました。

摩周湖

霧は出てませんでした。

硫黄山

美幌峠

美幌峠から屈斜路湖を見下ろす。

屈斜路湖

2日目は屈斜路湖に面したホテルです。湿気があって静かなところでした。ここは日本なのか? なんだかすごく不思議な気分になりました。。

3日目

今回の旅で初めて海方面に向かいます。まずは野付半島を目指して出発。

開陽台

地球が丸く見える丘とのこと。バイカーさんたちの聖地みたいでした。

野付半島

どんどん海の方へ進んでいきます。標茶町が野付半島の付け根の町。ここで初めて給油しました。

野付半島は地図で見ると、北海道本体から「つ」の字みたいに突き出た頼りない感じの半島です。子供のころからなんだろうここはと思っていました。笑 実際車で走ってみると、本当にせまーいところに道路が走っていて、漁業の方の舟がちらほら。これ水没することもある道路なんじゃないかしら? ちょっとドキドキしました。

写真めちゃボケてました

野付半島ネイチャーセンターに車を停め、トドワラを見に行きました。トドワラとは、枯れて海につかっているトドマツの林です。

草むらの道を進みます。蚊の大群とエゾシカの群に逢いました。笑

トドワラ、想像よりも小規模でした。もう朽ち果てて流れてしまったのでしょう。

郷土料理 武田

このあと、お店のおかみさんおすすめの、標津サーモン科学館に寄りました。

知床峠

しばらく海沿いを走り、いよいよ知床を目指します。羅臼の道の駅で昆布をたくさん買ったあとは、知床半島を横断です。半島の真ん中、知床峠は霧が出ていて、なんかすごいところに来ちゃった感が。。

ウトロ

3泊目はウトロに泊まりました。

4日目 最終日

知床五湖散策

知床五湖を目指します。途中でまたエゾシカの群れが! この旅行で3回目のエゾシカ遭遇です。ほんとにそこらじゅうにいるんですね!笑

知床五湖フィールドハウスに到着です。ここで散策の申し込みをします。

知床五湖 二つの歩き方|環境省

散策できる場所は、地上遊歩道と、高架木道の2種類です。地上遊歩道は、ヒグマの活動期はガイド付きのツアーのみ、それ以外はレクチャーを受講すれば散策できます。私たちが行ったときは、ちょうどレクチャー受講期間に入ったところでした。10分ほどのレクチャーですが、ヒグマの恐ろしさをしっかり習います。散策中にヒグマ目撃情報があったら直ちに引き返すこと、食べ物を持っている人はジップ付の袋に入れるように、ない人には配布します、と強く伝えられ、かなり緊迫感のあるレクチャーでした。

いよいよ散策。五湖から始まり、わーきれいきれいなどとのどかに歩いていましたが、四湖を過ぎたところでなんと、ヒグマ目撃情報が入り、やむを得ず引き返すことになってしまいました! ガーン。

引き返して、高架木道を歩きました。

オシンコシンの滝

天国に続く道

地図やガイドブックを見ていると出てきたので行ってみました。なるほど・・・!

しれとこ里味

小清水原生花園

ウトロを出てから、オホーツク海の海沿いを走っていきます。途中で海にも入ってみました。

網走監獄

やっぱりここは外せないですね。「ゴールデンカムイ」を読んでいたら感動ひとしおだったかもしれませんがーー しかし、刑務所広いです。暑かった・・・

女満別空港でまさかの、、、

早めにレンタカーを返して、女満別空港でのんびりと夜ごはんを食べていました。

メールがきたのでふと見ると、なんと、欠航のお知らせでした。東京でものすごい雷があり、私たちの乗る飛行機が来なかったというのです。

あわててチェックインカウンターに行くとすでに長蛇の列です。私たちはなんとか残り数席だった翌朝一番の便が取れましたが、後ろにはもっと長い列が。一番の便はもちろん、明日の直行に全員は無理じゃないかな、、、

でも私たちだって今晩のホテルが取れるのか? カウンターでホテル一覧を記してくれましたが、網走市内、北見市内など近くのシティホテルはどこも満室とのこと。可能性のありそうなところに電話してみると、車で20分ほどの温泉旅館とビジネスホテルが取れそうでしたが、タクシーでまた往復何千円もかかるのかな? うんざりしていると、息子がささっと女満別空港のタイムズカーシェアを予約しました。なんと頼もしい!

温泉旅館よりもビジネスホテルが安かったので、そこに向かうことにしました。

空港を出ると夕陽

ビジネスホテル幸楽

女満別空港から車を20分ほど走らせて到着しました。ビジネスホテルといっても、2階建てで、一昔前のペンションみたいな外観です。駐車場にはトラックやハイエースなどの大きな車がたくさん停まっています。玄関にはぎっしりと脱いだ靴が! フロントの横には吸い殻のいっぱいつまった灰皿が置かれた休憩スペース、玄関の横には食堂があり、テレビがついていて、麻雀している人もいます。

ロン毛をうしろに束ねたフロントの男性、宿のおやじさんと言ったほうがしっくりくる人が「今日なんかあったのかい? さっきから電話がジャンジャン鳴ってて、最初は断ってたんだけど」と。かくかくしかじか説明し、宿帳を記入して、現金払いします。翌朝は鍵ここに置いてってねとのこと。

迷路みたいな廊下の途中には、蛇口が複数並ぶ洗面所、トイレ、洗濯機や乾燥機が。なんだか合宿所みたいな雰囲気です。長期滞在の人も多そう。そして女性客は私だけかも?!

通されたのは大部屋で、布団が6組分くらいあったかな。もちろん布団は自分で敷きます。畳の床、傾いています。天井近くには物干しロープ。熱帯夜の網走ですが、エアコンもちろんありません。誰かが洗濯機を回している音がウィンウィンと聞こえます。男性用はちょっと大きなお風呂で複数人座れる洗い場もあったそうですが、女性用お風呂は家庭のユニットバスみたいな感じ、でも湯舟にもシャワーにもお湯は出ませんでした・・・ものすごくディープな宿。でも欠航で突然女満別空港で放り出されたのに、空港からほど近いところで、お布団で寝られるだけよかったのかも? なかなか得難い体験となりました。

想定外の5日目

明るくなってから見るとこんな宿だった! フロントにそっと鍵を返して女満別空港に戻りました。

朝いちばんの羽田行きは無事飛んで、午後から出勤しましたーー

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